2014/05/04
奥多摩交通安全×ばくおん!!コラボイベントに行ってきました
二輪車交通安全 5.4奥多摩合同キャンペーン – 大多摩観光連盟
http://ohtama.or.jp/safety-okutama/
奥多摩×ばくおん!!コラボイベントは今回で3回目となります。
第1回は去年の9月、第2回は去年の10月に開催されました。
ちなみに自分は第1回に参加してます。
■『ばくおん!!』とは
漫画『ばくおん!!』は雑誌『ヤングチャンピオン烈』にて連載中であり、単行本は現在4巻まで出ています。タイトルからして女子高軽音楽部を描いた某漫画のオマージュでありますが、某漫画は音楽の話が出ないのに対して『ばくおん!!』はバイクの話をしている、バイクの話ばかりしているというのが大きな違いでしょう。
内容としては世間的なバイクネタを武器にかわいい女の子がプロレスしているようなもので、ネタを一番おいしく食べられるのは35歳以上の方になりそうですが、もちろん普通におもしろいです。漫画では主にSUZUKIのバイク、むしろメーカーそのものへの愛を感じます。
バイク乗りの間でにわかに人気の漫画となりつつあるのかというと、第1回のコラボイベントに行ったときは参加者が合計で500人くらいいたような気がするので、多分人気です。
加えて今回のようなコラボイベントも3回目、モーターサイクルショーでのグッズ頒布もあったことから、おそらくは大人気なのです。
イベントは10時から開始ですが、会場となる大麦代駐車場(第一駐車場)の混雑が予想されるため9時着予定の6時半に出発。距離的には自宅からちょうど2時間弱のため、途中で休憩しても間に合うはずです。
さすがGW、中央道で玉突き事故です。恐ろしい。渋滞です。
というわけで9:20分くらいに到着。しかし第一駐車場は既に満車とのことで、水と緑のふれあい館ウラの第二駐車場に案内されました。
おまわりさん「第二駐車場はあっちね」
↓駐車場までの一部始終動画↓
【20140504 交通安全イベント】奥多摩ツーリング動画【ばくおん!!】
http://youtu.be/w6INQT6oIKc
【20140504 交通安全イベント】奥多摩ツーリング動画B【ばくおん!!】
http://youtu.be/DmKvgG2IkaE
第二駐車場には既に到着しているオッサンオタクのバイクが5台ほど並んでおり「第二駐車場組の先頭集団」というなんとも悲しい結果に。歩いて会場へ向かいます。
会場ではイベント開始前ですが既に記念グッズの配布と抽選会用の整理券が配布されており、これらは警察が用意したアンケートに回答することで引き換えできます。自分の抽選券は320番、まだ開始30分前だというのに300名越え、やっぱりすごい人気なのです。
引き換えグッズは「ばくおんマグネット」に「ステッカーシート」や「ポスター」など。ポスターはご自由にお取り下さいな放置プレイ。
イベント開始前に会場をブラブラします。
今回はイベントへの協賛があり、用品店やメーカーの展示、販売をしていました。地元奥多摩の観光案内、消防なども出展しており幅広いジャンルでおもしろいです。
もじゃ号発見!
ここでは「ばくおんTシャツ」が売っていましたが9:40くらいにSサイズ以外は売り切れ。おまえらバイクなんか乗ってないでダイエットしろよ。
KTM×浜口レーシング「もじゃ号」
このもじゃかわいい
10時になりました。交通安全イベントの開始です。
おとなしく座るライダーたち
!?
警視庁や事故防止協会の方々のお話。
バイク死亡事故の損傷主部位は頭が5割、胸が3割、だから胸部プロテクターをつけましょう。ヘルメットは事故のとき外れて死んでいる人多いです、だからヒモはしっかり結んで下さい。というお話などなど……
↓だいたい以下に載ってる内容↓
二輪車の死亡事故統計(警視庁)
しばらくすると8の字と一本橋の白バイ隊員実演、その後一般参加のライダー達が挑戦するコーナーへ。一般エントリーは先着順で、小耳に挟んだ話だと5時に来たとかそんな連中です。まるで根性が違います。
私的MVPはこの人
カウルを擦りながらも滑らかに走る姿に会場はヒートアップ!
そして待っていました、奥多摩出張所所長のお話。(写真はボカシ)
この方は「東京都西多摩建設事務所奥多摩出張所」、奥多摩周遊道路等の管理をしている公的機関の所長さんで、多分えらい人なのです。しかしながら、
★昔は峠を走ってました
★警察にはよくお世話になりました
★晴海時代のコミケでスタッフもしていたオタクです
という三ツ星のスペックで第1回からライダーの心をすっかり魅了。私も所長の熱いお話を聴き、その何故か高レベルな演説スキルで安全意識が向上、気づいたらプロテクションジャケットを購入していたという経緯があるのです。というわけで安全意識の父であります。そして多分、おそらく、もしかするとこのコラボイベントの首謀者なのです。
今回の所長のお話ラインナップは以下のとおり。
1.元走り屋の道路管理者が教える走り方の一考察
2.警視庁さんのお話
3.バイク乗りはバイクで死んではいけない
1に関しては「道路に平らなところは一箇所もない」「カーブには主に2種類ある」という豆知識ネタに、走行する際の注意などを絡めてのお話。排水勾配、単曲線、クロソイド曲線など、ライダーの知的好奇心を満たします。聴衆を飽きさせない話題のチョイスはさすが所長さんです。
2は「皆さん恨んでいるかもしれないですが」という警察、警視庁の話。自らの警視庁への出向経験をもとに、警察は本当に大変な努力をして事故防止に努めているんですよ、事故が起こると遺族はもちろん警察もとても辛いのですよ、だから事故防止のため皆さんを取り締まりますよ、安全運転しましょうねというお話。
3、最後は所長の名言「バイク乗りはバイクで死んではいけない」から始まるお話。第1回の時にとんでもなく心に響く言葉がコレでした。バイクに乗ることができるのは家族や友人など周囲の理解があってこそである、だからこそバイク乗りはバイクで死んではいけないのだ、という名演説アゲイン。以下今回の所長発言を抜粋。
「なぜか知りませんが車で亡くなった人の遺族で『車が悪かった』という人はいないんですよ。でもバイクは違います。バイクで死んだ人の遺族は大概『バイクが悪い』って言うんです」
「(事故統計にてバイク事故の死亡率が高いことに触れて)皆さんバイク好きでしょう。私も好きです。でもこんなに死亡事故が起こると『バイクは危ない・バイクに乗っていると死んでしまう・バイクに乗っている人は危ない運転をしている』というイメージを多くの人に与えかねない。ですから、もちろん家族や友人のために死んではいけませんが、皆さんが好きなバイクのためにも、そして、こうして集まっているほかのライダーのためにも、皆さんはオートバイで死んではいけない!」
相変わらず演説上手でした。
なんで私がこうも内容を覚えていて文字にできるのかというと、一部始終を録画するくらい演説を楽しみにしていて、手元に所長演説ムービーがあるからなのです。ただ、一番大事な「バイクで死んではいけない」発言のところが気を抜いてて撮れていなかったのが今回唯一の後悔です。もはやただの所長ファン。
所長の演説中に、事故渋滞に巻き込まれたために遅れていた日本一の女性白バイ隊員部隊「クイーンスターズ」が到着。確か第1回のときも遅れていた気がするのはご愛嬌でしょう。
行きの中央道で見かけてます、遅刻の気配はしていたよ
アクセル操作なし片手放し8の字のデモ走行
日本一の隊員さん「停止&手放し」は拍手がないとやめられない
その後、整理Noを対象にした抽選会が開催されました。豪華な賞品と記念グッズです、楽しみ楽しみ…ん…ゴソゴソ…ゴソゴソ…ん……私は抽選券を紛失していました。
会場にいると悲しくなるのでお昼ご飯を食べようとふれあい館へ。
有名な「大盛りカツカレー(1000円)」にチャレンジします。
やっちまったかな
腹ン中がパンパンだぜぇ
完飲、ごっそさんです カレーは飲み物
食休みしつつ館内の展示やミニシアターを観覧して、いざ奥多摩周遊道路へと出発。
天気が良いッ!!
↓奥多摩周遊道路走行動画↓
【ZX-14R】ゆっくり走ってね~奥多摩周遊道路~【ツーリング】 http://youtu.be/SXc62tIKzno
天気良くて超キモチイイ♪
ばくおんキャラの描かれた看板などを見つけて興奮しつつ安全運転を意識して走ります。
凜「ゆっくり走ろうね」 所長いわく一番セリフに悩んだらしい
もじゃ「ゆっくり走ろうぜ」
羽音ちゃんは見つからず。逆方向のどっかにいるらしいです。
さらに都民の森まで進みます。周遊道路超楽しいです。
出発!
都民の森のポスター 誰か張り替えてやって
看板の前で記念撮影できなかったの図
休憩後、都民の森を出発して奥多摩ツーリングは終了。しかし安全意識の高まった私は精神も高揚しており、自宅には戻らず相模湖、宮ヶ瀬ダム方面へ走りに行ったのです。
帰宅後せんべいを開封、もったいなくて食べられない
☆まとめ☆
今回で3回目となる奥多摩×ばくおん!!のコラボイベントですが、単純に楽しかったです。いろんなバイクが集まってるのを見るだけでも楽しく、白バイ隊員のデモ、所長の話、観光協会の展示、交通安全イベントの枠にとらわれない物販や痛車の展示などがうまく融合していたように思います。
当日の来場者は合計1000人を越えていたようで、普通に奥多摩で「交通安全イベント」をやったとしても、これだけの人数が集まることはないでしょう、コラボ効果は絶大といえます。
交通安全よりばくおんグッズ目当てだった人も(ほぼそうでしょうが)、グッズと共に安全意識というお土産を持ち帰ったはずです。中には「俺は交通安全なんて興味ないんだぜ、ばくおんグッズだけもらってさっさと帰ったぜ」って人もいたかもしれません。しかしグッズをもらうには警察のアンケート回答もあるし、山道走ればそれなりに運転スキルは向上するはずで、交通安全への意識向上にはなるのかな、なんて都合よく思ったりもしました。要は「交通安全イベントを漫画と一緒にやったらたくさんの人が来たよ」っていう事実が大事だと個人的には思っており、その事実を交通安全イベント主催の警視庁には大切にしてほしいと思うのです。参加者のほとんどがプロテクター入りジャケットを着て、体育座りで話を聞いている交通安全イベントです、優秀すぎるでしょう。
また、第1回から今回までイベントを企画し、他方面と調整し、安全面に配慮しながら運営を行う、それがどれほど大変なことかは想像に難くありません。今回「4桁の数字」を出したイベントということで、更にパワーアップしての次回開催も期待されます。しかし、そもそも商業漫画とのコラボというのは公的機関としては微妙なラインだと考えられますし、参加者が増え、規模が大きくなればなるほど「安全面や通常利用者の利便性を考慮して…」と大きな権力が手のひらを返して、イベント自体の開催が難しくなるようなことがあるかもしれません。
我々にできることはあるのでしょうか?ということで、イベントに行った人は意見や感想をメールなりでしてくれると、今後もこういうイベントが続けられる糧になると所長が言っていました。
注意点として、”警視庁”は交通安全イベントを”主催”しており、そこに「ばくおん!!コラボイベント」が”併催”している、という点でしょうか。
警視庁のHPには今回のイベントの告知、載らなかったようです。それが何を意味しているのか考えるとわかりますが、コラボイベントへの応援メッセージや次回開催希望は警視庁ではなく東京都や奥多摩観光協会に送るのが良いようです。
奥多摩観光協会 info1@okutama.gr.jp
大多摩観光連盟 info-1@ohtama.or.jp
東京都 http://www.metro.tokyo.jp/index.htm
「都民の声総合窓口」からなら、個人情報の入力は必要なし。
「アニメで町おこし」等の取り組みは最近流行っていますが、軌道にのっている地域に共通しているのは「作品あってこそ」だということです。はじめから町おこしを狙ってオタクを利用しようとすると、うまくいきません。今の首謀者の方なら安心ですが、今後もイベントが継続して開催されるのであれば、運営も参加者もあまり肩肘張らずに楽しむことができたらいいなと思っています。
それと奥多摩周遊道路、自分は超気持ちよく走ってきました!
が、どうも某掲示板を見る限り当日もバイク事故があったようです。奥多摩周遊道路で事故を起こすと病院まで2時間かかるという立地でもありますから、くれぐれもムリな運転はせずに安全運転、事故防止に努めたいところです。
「バイク乗りはバイクで死んではいけない」
☆オマケ☆
猛者がいました
気さくな来夢先輩、ありがとうございます
停車中のバイクでコレって結構すごい(勇気が)、さすが先輩
記事が長くなってしまいましたが、良いイベントでした♪
相変わらずぼっちで当日は誰とも会話してないけど楽しかった♪♪
おわり